覚えておきたい8つの注文の仕方」の目次です

ポジションとは?

ポジションとは、いわば、現在の自分の持ち高のことです。

例えば、1ドル=100円の時に、米ドルを1万ドル購入した場合、「買いポジション」を持っているといいます。逆に米ドルを1万ドル売りに出した状況を「売りポジション」を持っているといいます。

すなわち、いくら外貨を買っているか、売っているかという状況を示すのが、ポジションなのです。



たとえば、ドルと円の取引で 「買いポシション」を持っている場合、

ドルが高くなれば、これを売って利益を出すことができます。

「売りポジション」を持っている場合、

ドルが安くなれば買い戻して利益を出すことができます。

また、「買い」のことを「ロング」

「売り」のことを「ショート」 という言い方もします。

指値注文(リミットオーダー)とは?

指値注文とは、自分があらかじめ指定した為替レートで売買を行うことです。

例えば、自分が目を離している間に、買っていたドルが急に上がった場合、最高のタイミングでこれを売るチャンスを逃してしまいます。このような事態を避けるため備わっている便利な注文方法なのです。

指定注文では、目標レートに達した時に、自動的に注文が成約されます。

すなわち、現時点で取引を確定させず、「為替レートが自分の指定したレートになった時きに初めて注文が成立する」というわけです。

たとえば「1ドル=100円」の時にドルを買っている状態で、「1ドル=105円までドルが上がればこれを売る」という指定注文を、あらかじめ取引業者に出しておくことができます。

こうしておけば、仮にパソコンの前を離れている間に、ビッグチャンスが到来しても、それを逃さず対処できるわけで、何かと安心ですね^^。

逆指値注文(ストップロスオーダー)とは?

利益を得るチャンスを逃さないためにあらかじめ行う注文方法が「指値注文」であるのに対し、リスクを減らすためにあらかじめ行う注文方法を、逆指値注文、英語でストップロスオーダ(損切り注文)といいます。

指定した値段を超えたら「買い」の、下回れば「売り」の注文をそれぞれ出すことです。

損失をいかに最小限に抑えるか、ということが、FXでは、が最も大切なことなのです。

常に予想が当たり、勝ち続けるということは、不可能ですが、

予想が外れて負けた場合でも、それまでの利益を上回らなければ、トータルで利益を上げることができるのです。損失を小さく抑え続けてさえいれば、FXでは、必ず儲けることができるといえるでしょう。

成行注文とは?

ポジションを保有するための注文は、手動、自動どちらでも行えます。

手動で行う注文を、成り行き注文といいます。
(自動で行える注文を、指値注文、逆指値注文といいます)

成り行き注文は、その場ですぐに注文を決定(約定)できる注文方法です。

パソコンの画面を見ながら、リアルタイムで注文を決定できます。

(取引業者によっては、注文を出してから数秒間レートを固定してもらえる場合もありますが、レートが固定できず、レートが許容幅を超えて変動すると、注文がキャンセルされる場合もあります。

買いの時は、Bid売りの時は、Askの、それぞれのレートで取引します。

注文が成立すると(約定)、ポジションが保有できます。

しかし為替相場がおおきく変動している時には、注文してレートで必ず約定できるとは限りません。 注文と異なったレートで約定したり、約定拒否となったりします。

ストリーミング注文とは違い、表示されるレートは参考値ですので、レートの変動により予想外の価格で売買が成立する場合があります。

約定拒否になった場合は再度注文しなければなりません。

相場が大きく動きそうなら成り行き注文は控えた方が無難かもしれません。

OCO注文とは?

OCO注文は、「One side done then Cancel the Other」の略で、2つの注文を出しておき、いずれか一方の注文が成約したら、自動的にもう一方の注文がキャンセルになる注文形式です。

利益を得るための指値注文と、損失を抑える逆指値注文が同時にできるのです。

例えば

1ドル=100円で1万ドルの「買いポジション」を所有していた場合、

「1ドル102円になったら売る」という指値注文(利益確定)と、

「1ドル99円で売る」という逆指値注文(ストップロスオーダー)を同時に出しておきますと、

102円になれば約定され、もう一方の99円で売る方の注文はキャンセルとなります。

FXでは、こういう注文の仕方ができることが魅力です。

この注文を出しておきさえすれば、あとは何をしていても、勝手にFX取引会社が決済をしてくれるので、すごく楽です。

やり方も、実際は、とても簡単です。

「買い」や「売り」を入れるパソコンの画面には、指値(リミット)と逆指値(ストップ・ロス・ オーダー)を入力する欄がそれぞれありますので、その欄に数値を入力するだけです。

OCO注文は、FXで利益を得るための基本中の基本の注文方法といえるでしょう。

ちなみに、OCOのOne Cancel Otherとは、片方の注文が成立すると、もう片方がキャンセルされるという意味です。この場合、指値(リミット)が成立すると、ストップロスオーダーの方が、ストップロスオーダーの方が成立すると、指値(リミット)の方がキャンセルされるという意味です。

IFD(イフダン)注文とは?

IFD注文は、「If Done(イフ、ダン)」の略で、大変便利な注文方法です。

仮に、現在、1ドル=100円だったとします。あなたが、「1ドル=95円まで下がったら買って、1ドル=105円になったら売ろう」と決めていた場合に利用できる注文方法です。

IFD注文を出してさえいれば、1ドル=95円になった時に、勝手にFX取引業者が買ってくれて、その後、1ドル=105円になれば、同じくFX取引業者が売って、利益を確定してくれるわけです。

実際のやり方は、注文画面を見ながら、「買いたい値段」と「売りたい値段を」それぞれの欄に入力するだけです。簡単ですよね。

ポジション(持ち高)の保有決済の注文が1度に行えてしまえるのです。

IFO注文とは?

「IFO」は、「If Done+One Cancels the Other order」の略で、IFD注文OCO注文を組み合わせた注文方法です。(連続注文と呼ばれる場合もあります)

例えば、1ドル=110円の状態で、1ドル=105円になった時に買い、その後、1ドル=115円になったら利益を確定させて、 1ドル=100円になったら損失を確定させよう。」などと考えていた場合に有効な注文方法です。

IFO注文を出してさえいれば、後は、FX取引業者が、自動的に設定した値段になれば、買ったり、売ったりしてくれますので、非常に楽です。

実際のやり方も、注文画面を見ながら、それぞれの数値を入力するだけです。操作は、至って簡単です。

こちらが指示を出しておけば、後はFX取引業者会社が、やってくれるというところが便利です。

時間のない方にとっては、全て自動で売買出来るので、大変ありがたい方法といえるでしょう。

スリッページとは?

指値(リミット)注文 や逆指値注文(ストップロスオーダー)を入れている場合に、指定していた価格と違う価格で成約されてしまうことがあります。これがスリッページです。

スリッページは、相場(レート)が大きく変動した場合(市場が荒れた場合)などに起こるもので、ストップロスオーダーをかけた時には、既に相場はさらに下がってしまっていて、 指定した価格より下がった価格で取引がされてしまうことになります。

このスリッページは、ストップロスオーダーの際によく起こりやすいと言われています。また、週明けや取引時間外を過ぎてレートが大きく変動した場合なども起こります。

スリッページは、どのFX取引業者でも、いたしかたなく起こりえるものですが、あまりにも不利なスリッページが頻繁に起こるような場合、取引業者を見直した方が賢明かもしれません。

トレール注文とは?

トレール注文は、利益を確保するために、大変有効な注文方法です。(ちなみに、トレール(trail)とは、「引きずる」という意味です。) 

逆指値注文をする際に、値動きによって逆指値の価格を引上げたり、引下げたりする手法のことを「トレール(トレイリング)」と呼びます。

トレール注文とは、逆指値注文に値幅指定機能を付けた注文方法のことで、

レートが動くと常に一定の値幅で逆指値(ストップロス)注文が自動修正してついていってくれるのです。

例えば、1ドル=110円の時に、1万ドルの買いを入れたとします。その後、1ドル=112円になった場合、

1ドル=111円で、逆指値(ストップ・ロス)注文を出しておきます。

すると、1ドル=112円の後、仮にドルが下がって、1ドル=109円になってしまったとしても、1ドル=111円で決済されるので、必ず利益が得られることになります。 この1ドル=111円で逆指値(ストップ・ロス)注文を出すことを、トレール注文と言います。

なにしろ、いったん、買値より高い価格になってしまえば、利益が必ず確保されるわけですから、これほど有効な注文方法はありません。

ただし、現在の為替レートとトレイル注文のレートの幅は、慎重に選んだ方がいいでしょう。

何円の幅でトレイル注文を入れるかということが、利益の幅を左右しますので、よく考えて行う必要があります。

この注文方法は、FXで成功するために絶対不可欠のテクニックです。

しっかり理解するように努めてくださいね^^

ただし、この注文方法を採用していない取引業者もあります。取引する前に確認なさってください。

ストリーミング注文とは?

リアルタイムで表示されているレートを、その場のタイミングで即座に売買できる注文方法です。(売り買いの値段を確認して行える成り行き注文のようなものです)  

オンライン取引の場合は、値段をクリックした瞬間に約定します。

素早くポジションを持つことができますので、レートが動き始めている時に使うのに有効な注文方法です。

それに対して指値注文は、レートが落ち着いている時に有効な注文方法といえるでしょう。

状況に合わせてうまく使い分けてくださいね。

約定とは?

取引が成立してポジションを持つことです。

約定が終わらないと損益は発生しません。

指値注文の場合は、状況にもよりますが、約定までに時間がかかることが多いです。

すぐに利益を確定したい場合は、ストリーミング注文が有効です。

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