「 主要外貨の主な特徴」の目次です
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米国ドルUSDとは?
現在の為替市場の基軸通貨です。世界三大通貨(USドル・ユーロ・円)のうちの一つで、アメリカ国内の流通だけでなく、世界中で使用されている国際通貨(インターナショナルカレンシー)です。いくつもの通貨が実質的に米国ドルと連動しています。
米国は、世界第1位の経済大国で世界経済を引っぱっている国でもあります。
金利政策も機敏で、その動向は、世界の通貨にも影響を与えます。
ただ、財政面・貿易面に対する赤字の幅が拡大しつつあり、通貨への信頼性が次第に低下する傾向にあります。
日本円に対しては、トレンド(動向)が読みやすく、政治・経済の情報も入手し易いので初心者向きであるといえます。
カナダドル CADとは?
通称で、キャンドル、ルーニーと呼ばれています。
経常利益黒字国で、原油・木材などの資源国でもあるカナダは、米国ドルと連動しやすい通貨でもあります。
カナダ経済は、良好で値動きも安定していて「優良通貨」と呼ばれています。金利は低めですが、成長性は期待でき、安定した通貨と言えるようです。主要輸出国である米国の経済に左右されやすい傾向もあるので注意が必要です。
ニュージーランドドル NZD とは?
通称キウイと呼ばれています。
高金利通貨です。(ただし市場規模は小さく、取引量も少なく相場が一方向に動きやすいという特徴があります。)
同じオセアニア圏内の通貨であるオーストラリアドルと同じような動きを示します。
オーストラリアと同様に、慢性的な貿易赤字・経常赤字の傾向にあります。
オーストラリアドル AUDとは?
通称オージーと呼ばれています。
高金利通貨であるのが一番の特徴です。オーストラリアは、金などの鉱物資源が豊富で「資産通貨国」でもあります。ただし鉱物資源の輸出状況によりレートが左右されやすい傾向があります。
同じオセアニア圏のニュージーランドドルと同じ様な動きを示します。米国ドルとは反対の動きを示すことが多く、値動きも大きい傾向にあります。慢性的な経常赤字国ですが、財政赤字体質からは脱却しています。
政策金利が据え置かれているので、高い金利収入は、今後は、あまり期待できないかもしれません。
ユーロ EURとは?
1999年にヨーロッパで誕生し、世界三大通貨(米国ドル・ユーロ・円)のうちの一つです。米国ドルに続き、第2の基軸通貨です。※ユーロ圏(12カ国)で使用されている共通通貨でもあります。
※ ユーロ導入12ヶ国 フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・スペイン・ベルギー・ポルトガル・アイルランド・オーストリア・フィンランド・ルクセンブルク・ギリシャ。
金利もそれほど高くなく、値動きもさほど大きくありませんが、市場が大きく取引量が多いので安定しています。ただ、導入国の経済状況に大きな格差があることが不安要素といえるでしょう。
英ポンド GBPとは?
通称は、スターリングと呼ばれています。
第二次世界大戦前の基軸通貨でした。
1日に1円以上もレートが動く事もあり、値動きが大きいのが特徴(魅力?)です。米国ドルと反対の動きを示す傾向が強いようです。ユーロと似たような値動きをする場合もあります。
高金利通貨でもあります。(政策金利は引き下げ傾向)
値動きの変動幅が大きいので、短期的な利益が期待できます。(その反面、損失が大きくなる可能性も高くなります。)
初心者には、手ごわい通貨かもしれません。
スイスフラン CHF とは?
通称、スウィスウィと呼ばれています。
永世中立国ですので、通貨も中立の立場をとりやすい傾向にあります。値動きも小さく金利も低いですが安定が高いので、「リスク回避通貨」や、「キャリートレード通貨」として使われる場合もあり、特異な性格を持っています。
ユーロに連動して値動きする傾向があります。
※リスク回避通貨とは? 戦争テロなど何か事件が起こると買われる通貨です。
※キャリートレード通貨とは? 高金利通貨を調達するための経由として買われる通貨です。
インド・ルピー INRとは?
IT・ソフトウェア・サービス業などの拡大により経済成長率が伸びています。また、鉄鋼生産や自動車生産の拡大、医薬品産業の輸出増加効果も大きいです。
工業化が急速に進展していますが、「農業に依存する体質」が、依然として続いていて、経済成長への影響度も大きいです。
若年労働層が充実、高い経済成長が期待できることから、ドルや円に対しての、ルピー高の水準が続いています。
インフラ整備の遅れ、知的水準の格差などを懸念する見方もあるようです。
インフラ整備=人が生活してうえで必要なものや、企業が商売をしていくために必要な基盤を整備することです。
南アフリカ ランド ZAR とは?
南アフリカ ランドは、オーストラリア・ドルやカナダ・ドルと同じ「資源国通貨」です。
南アフリカは、金・プラチナ・クロムは世界一、ダイヤモンドは世界二の埋蔵量を誇る鉱物資源国です。
そのため、南アフリカのランドは資源価格(特に金)の動きに左右されやすいようです。
資源国通貨は、資源を輸入している国の景気が上向きの時は、需要が増え、買われる傾向があります。
インフレの時も、商品価格が上昇することにより買われやすい傾向があるようです。
高金利で、値動きの幅が大きいという特徴があります。
値動きが大きいということは、利益を得るチャンスも大きいということですが、その分損失も大きいということですので、リスク管理が大切です。
韓国・ウォン KRW とは?
韓国は、経常利益黒字国です。
韓国ウォンは比較的安定しており、景気拡大を続けています。
以前は、韓国の外為法の規制により、韓国ウォン紙幣の輸出入が規制されていましたが、2002年5月のワールドカップサッカー共催を期に規制が緩和され、日本との利便性が向上しました。
日本円との連動性が強いです。通貨の対策も円に対する安定性を意識して動きますが、最近は円に対して上昇傾向にあります。
中国・元 CNYとは?
中国 元は、米ドルと連動していましたが、2005年7月21日にドルペッグ制が廃止され、切り上げが実施され、通貨バスケット方式が採用されました。
ドルベック制とは、貿易規模の小さな中国が、元を、貿易で結びつきの強い米国ドル通貨と連動させて、投資や貿易を円滑に行うための制度です。
通貨バスケット方式とは、元を、米国ドルだけでなく、ユーロや日本円などを含めた複数の通貨に連動させ、中国人民銀行が管理する中心レートから一定の枠内での変動を認めるという方式です。
中国は、近年、高い経済成長を示しています。(その一方では、銀行の不良債権問題や不動産市場のバブル傾向、都市部と農村部の生活水準の格差など、様々な問題を抱えています。)
政治的には中国共産党の独裁政治が行われていて、為替レートも中国人民銀行の管理のもと、政策的に決定されています。
輸出が拡大し続け、貿易黒字が増えている状況において、さらに中国・元に対する切り上げが続いています。
将来的には、アジア通貨の中心的な役割と担う可能性があると見られています。
基軸通貨とは?
基軸通貨とは、世界中で最もよく使用される通貨のことです。強い経済力や軍事力政治力のある国の通貨が基軸通貨とみなされています。かつては、英国のポンドが基軸通貨でしたが、第二次世界大戦後は、米国のドルにとって変わりました。
そのようなわけで、現在基軸通貨としての米国ドルは、世界の動きの全てと関わっていると言えます。
為替差益を得る目的で、米国ドルを売買する場合、基軸通貨であることを念頭に入れておく必要があります。
また、米国ドルは、基軸通貨としての役割だけでなく、各国が外貨準備として保有する通貨として、国際取引きで多く使われる決済通貨としての役割を果たしています。
ただドルを所有しているというだけでも、資産の分散投資としての意味があります。
したがって、FXにおいても基本は米国ドルであると考えて、米国ドルの動きをしっかり抑えておく必要があるといえるでしょう。
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