円相場の決まり方

財務省が発表した平成17年度の国際収支状況によりますと、海外とのモノやサービスの取引を示す経常収支の黒字額は、18兆9213億円となり、3年連続で過去最大を更新しています。

この背景には、日本企業の海外支店が国内本店へ送金する収益や、国内投資家が購入する外国の株式・債券を組み込んだ投資信託の配当や利子が、いずれも大幅にアップしたことが挙げられるようです。企業は収益重視の効率的な海外投資を拡大させ、国民も貯蓄から投資へと資金を移す傾向が見られ、このような流れが定着・拡大した結果だと言われています。

たとえば、日本のとある企業が、1ヶ月に100万ドル輸出しているとします。その企業は、輸出で得たドルを円に替える必要があります。つまり、ドルを売って円を買わなければならないのです。

そういう企業が多ければ多いほど、円に対する需要が高まり、円高になってゆきます。

今度は、日本の別の企業が1カ月に50万ドル輸入しているとします。その企業は、その代金をドルで支払わなければならないため、円をドルに替えなければなりません。あります。つまり今度は、円を売ってドルを買わなければならないのです。

そういう企業が多ければ多いほど、円に対する供給が高まり、円安になります。

日本の貿易収支の黒字は、こうした輸入と輸出の金額の差が積み上がった数値だと考えればよいわけです。






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